春の香り会・小さな再開

浅草にも、ようやく春の風が戻ってきました。
冬の間ずっと静かだった街に、
少しずつ柔らかな明るさが広がりはじめています。

そんな季節の変わり目に、
とても小さな 「春の香り会」 を開きました。
参加してくださったのは 3 名さま。

大きな会ではなく、
香りと静かに向き合えるほどの、
ちょうどよい人数でした。

この日は、沈香・白檀・春らしい軽やかな香りを
順番に温めながら、
香りの変化や余韻をゆっくり味わっていただきました。

ふわりと広がる白檀のやさしさ、
沈香がもつ静かな深み、
春の空気に寄り添う軽やかな調べ。

香りをひとつひとつ確かめるたび、
皆さんの呼吸がふっと整い、
表情にもやわらかな明るさが生まれていきました。

長い冬を越えて、
またこうして香りを囲む時間が戻ってきたことが、
胸にじんわりと広がる一日でした。

また季節が移り変わるころ、
静かな香りの会を開けたらと思っています。

TOP