一年の最初に、どんな香りを焚くか。
これは、昔からとても大切にされてきた習わしです。
香りには “気” を整え、“一年の調子” を静かに開く力があると考えられてきました。
今年、最初に手に取ったのは——
柔らかな甘みの中に、凛とした静けさを宿す 白檀。
新しい年のはじめにふさわしい、
清らかでまっすぐな香りです。
香炉の中で白檀が温まりはじめると、
空気はゆっくりと澄み、
心の奥にある小さなざわめきが静かに落ち着いていきました。
「今年はどんな一年にしようか」
そんな思いが自然と浮かび、
香りがその答えをそっと示してくれるような時間でした。
一年のはじまりに選ぶ香りは、
自分自身への “小さな宣言” のようなもの。
本年も、香りとともにある心静かな時間が
皆さまの日々にも訪れますように。