浅草の街に、ゆっくりと冬の灯りがともりはじめました。
夕方になると、ほの暗い空の下で人々の足音が静かに響き、
一年の終わりを告げるような、どこか懐かしい空気が漂っています。
店ではこの季節になると、
伽羅や沈香の “深く、静かに沈む香り” がよく焚かれます。
冬の冷たい空気の中でその香りは一層際立ち、
まるで心の奥にそっと灯りをともすように広がっていきます。
この一年、香りを通してたくさんの出会いがありました。
何気ない日でも、香りを前にすると
人の表情がふっとやわらぐ瞬間があります。
そのたびに、香りが持つ力の大きさを静かに感じています。
今年も本当にありがとうございました。
どうか皆さま、温かく穏やかな年末をお迎えください。
来年もまた、香りとともに、静かで優しい時間をお届けできますように。